阪南市立病院は医療崩壊ウォッチャーには有名な病院です。いろいろあるのですが、アッサリと経緯だけを書いておくと、
これに至る細かい裏事情は沢山あるのですが、結局のところ内科医が不足したままの状態が今も続いています。「今も」としましたが常に追っかけているわけではありませんから、改めて確認すると阪南市立病院内科紹介には3人の常勤医と8人の非常勤医の体制になっています。とりあえず非常勤医の構成を確認してみると(敬称略にしています)、氏名 | 現況 |
西岡 新吾 | たぶん普通の非常勤。ただ元和歌山県立医科大学附属病院長とあるので年齢は60歳以上の可能性強し |
山本 康久 | 医療法人大西病院副院長ないし和歌山ろうさい病院内科部長 |
河島 明 | 所属不明。ただ和歌山労災に所属した時期はあり |
早石 宗右 | 近大消化器内科、2008年4月時点で院生 |
田北 雅弘 | 近大消化器内科、2008年4月時点で院生 |
鄭 浩柄 | 近大消化器内科スタッフ |
永田 嘉昭 | 2008年4月時点では大阪日赤所属も現在は所属していない。近大消化器内科にも名前はないが医局としては所属している可能性あり |
西尾 健 | 2007年6月時点では近大消化器内科所属。現在は不明。 |
非常勤医については近大消化器内科の支援がかなりある事がわかりますが、新市長が頼りにした和歌山医大からの支援は、やはり十分に受けられなかったようです。続いて常勤医です。
氏名 | 現況 |
白川 武志 | 脳神経外科学会専門医です |
水谷 卓雄 | 泉北藤井病院院長との情報もありますが、同姓同名でしょうか |
西田 宗弘 | 和歌山医大第一外科出身で、外科学会専門医であり呼吸器外科学会専門医です |
内科系部長が脳外科専門医であったら悪いわけでもありませんし、スタッフが外科・呼吸器外科専門医であっても問題は無いのですが、これでも市立病院ですからやや奇異の感じを素直に受けます。それと水谷卓雄氏なのですが、泉北藤井病院長と同一人物が津本病院の非常勤医としても名前があります。きっと同姓同名で別人とは考えています。市立病院の常勤医が兼業するはずないですからね。
別に水谷卓雄氏に何の恨みもないのですが、水谷氏は総合診療にも名を連ねられております。複数の診療科を掛け持ちする事自体は、さして珍しい事ではないのですが、肩書きに興味を惹かれます。内科でも総合診療でも肩書きは同じなので総合診療のほうを見てもらいますが、
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地域医療守護職
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「ところで事務部長の意見は○○ですが、外科部長はいかかがでしょうか」
「外科といたしましては△△なんですが、内科部長はどうですか」
「私は△△なんですが、実は地域医療守護職が○○なんです」
「ぇえ〜、地域医療守護職は○○なんですか。そりゃ困った」
ネーミング「だけ」を見ていると微笑ましい病院なんですけどね。