5月18日昼の感染地日記

12:35着信の神戸市医師会新型インフルエンザ対策本部からの新型インフルエンザ関連情報(第12報)です。

  • 今朝未明に判明した神戸市関連の新型インフルエンザ感染確定例は当初よりの累計で5区19例に達した。ほぼ全市的に拡大を見せており、国の第3期「感染蔓延期」となるのももはや時間の問題となっております。そうなりますと、国のガイドラインに従い対応可能な全ての医療機関において新型インフルエンザ患者を受け入れていただくことになります。会員各位におかれましては、状況を認識していただき十分にご準備のほどお願いします。
  • 本日午前中には大阪市茨木市等においても多数の感染確定例が報告されるなど、ますます感染拡大は急速にすすんでおります。
  • 協力病院はほぼ受け入れを体制を完了いたしました。うち神戸大学病院は一両日中にプレハブ棟が完成予定。但し全ての病院名の公表は「感染蔓延期」の宣言が出てからとのことです。
  • 西神戸医療センターでは発熱外来が昨日より稼動していますが、残念ながら一方で救急外来機能は大幅な制限を余儀なくされています。昨夜の発熱外来の受診者は中央市民で20名、西神戸医療センターで10名程度だったとのこと。但し新型インフルエンザの入院病床はほぼ満杯で、受け入れ能力は限界に達しているとのことです。
  • 発熱相談センターについては昨日24時間の対応件数が1500件を超え限界に近い状態です。問い合わせのほぼ半数が発熱に関するのもの、症状が軽度な者については自宅療養を指導しているとのことです。

もう一通あるのですが、18日プレスリリース予定との事ですのでここでは控えさせて頂きます。ひとつだけ差し支えないと判断できる個所を紹介しておきます。

感染症を診た医療機関は休業しなければならないのか。

神戸市行政の公式見解(5/16 PM10:00)

 あくまでも国内初期発生段階における感染拡大を防止するための措置であり、また国の意見も踏まえた上でのお願いであり、最終的には医療機関の判断を尊重します。

 ただし、適切に感染防止をされている医療機関にあっては休業の必要はありません。感染防止対策をされていない医療機関にあってはご協力をお願いする事になります。

 なお、蔓延期となれば全医療機関で対応していただく必要があり、感染防御措置をとっていただき、休業の必要はなくなります。

私も泡食ってますね。よく読めば18日は今日ですから、全文紹介できます。

  1. 新型インフルエンザ受診相談の流れ」は昨日(5月16日)の時点で、「国内発生早期」のフロー図に従い対応させていただくように各区の責任者に周知をお願いしましたが、一両日中に「感染蔓延期」の宣言がなされますと一般医療機関でも可能な範囲で診察をおねがいすることになりますので各医療機関におかれましてはよろしく対応のほどをお願いします。
  2. もし、医療機関の迅速検査でA陽性になれば、発熱相談センターではなく、まず神戸市保健所医務薬務係TEL:○○○-○○○○(医療機関専用)に電話連絡してください。
  3. A陽性例の検体の送付については昨日の会議で議題になりましたが、その保存方法、輸送方法等の取扱い、そして環境保健研究所、神戸検疫所等での受け入れ能力の現状からして困難なことが判明いたしましたので送付はしないことになりました。ご注意ください。
  4. 感染症を診た医療機関は休業しなければならないのか。・・・上述
  5. 神戸市医師会代議員会は延期する(事前の各区医師会長との連絡協議会も。
  6. 神戸市医師会医療センターの人間ドックも当面中止する。
  7. 看護学校も休校する(1.2.3.と同時期)
*公衆衛生学的・疫学的見地から迅速キットでA型陽性が確認された場合については医師会事務局までFaxでご一報ください。1日毎で発生件数だけで結構です。