今年もブログ納め

まだ今年は明日も残ってますが、ブログは今日で年内分終了にさせてもらいます。今年は個人的には平穏でしたが、ブログの方は大変な騒ぎになってしまい、自分のブログであるはずなのに途中から他人のブログのような気がしています。読者も飛躍的に増えたようで、医師の方々が多いのは当然ですが、医師以外の方も想像以上に沢山の方が読めれているのに驚いています。

ところでWikiJBM計画ですが、β版程度にようやくシステムが出来上がりつつあります。これはあるSEの方が無償ボランティアで協力をしくれたお蔭で出来上がりつつあります。自分で言うのもなんですが、本当に立派なシステムで、絶対に私では出来なかったシステムです。この計画では途中から立ち塞がっていた医師認証システムの問題もありましたが、無理な要求に見事に応えてくれました。

もっとも、もともとのWikiに認証システムを被せる作業が増えたため、計画開始が来年にずれ込んでしまったのが残念ではありますが、これもまた産みの苦しみとしなければならないでしょう。計画遅れの主因としては、当初よりシステム構築が複雑になったこと以上に、試作版に私が十分目を通す余裕が無かった事も原因ですから、その辺はご容赦ください。

予定では来年の出来るだけ早ういちに試験運用として公開し、公開運用しながら細かい点を整備したいと考えています。公開の折には是非皆様のご参加、御協力お願いしたいと思います。本当は医師以外の方にもできるだけ沢山参加していただきたいのですが、もう少し実際にJBMを作ってみて、それから順次参加していただく予定ですので、それまで申し訳ありませんが、もう少しお待ちください。なんと言ってもやってみなければ、どんな展開になるか分からないもので。

現在構築できている医師認証システムは、

  1. WikiJBMトップページの新規登録からまず入る。
  2. ID(HNにもなります)、パスワードを決め、メアドを記入してもらう。
  3. それと参加基準の医師であることをアピールする内容を書き込んで頂く。
  4. 私が参加希望メイルを受け取り、医師であると判断したら、許可メイルを返信する。
アピール内容ですが、あくまでも自由です。ただし「医師です。参加希望」だけでは申し訳ありませんが不許可とします。ご質問にありましたが、必ずしも専門科や勤務病院名を書く必要はありません。書かなくても医者として信じられる内容ならOKです。もちろん書いてもらってもアピール内容はどこにも漏らしません。メアドも捨てメアドで全然構いません。私もできるだけ参加者の個人情報を知りたいとは思わないからです。それと何分認証登録作業は私の手作業ですので、参加希望を頂いても認証までの時間が少々かかることがあるのはご容赦ください。

編集方式はWiki方式です。具体的には、

  1. JBMをまず投稿してもらう。
  2. 投稿には雛形を設定していますので、そこを出来るだけ埋めるように書き込んでください。投稿モデルになるように、私の取り扱った事件のいくつかを書いていますので参考にしてもらえればと思います。
  3. 埋め残しはそれはそれでOKです。埋め残した部分は後で書き込めるのがWiki方式です。
  4. JBM投稿項目にはコメント欄が設けてあります。そこに意見を書き込んで議論が出来るスタイルになっています。ごく簡単に言えば、エントリーの本文が書き換えられるブログのようなものと考えれば分かり安いかと思います。
  5. 投稿項目と議論するのとは別に「WikiJBM医局」として独立のBBSも立てる予定です。ここでは投稿項目以外の話が出来るようにと考えています。BBSの数も必要に応じて増やせるのですが、まずは一つで開始予定です。
  6. 一般公開の方法はシステム上の問題もあって、まずはいくつか完成版JBMを作ってからにします。
できるだけ沢山の先生方の参加を期待しています。

WikiJBMを作る事の意味は後ろ向きだとの意見もあるようです。そういう風に捉えればそうかもしれませんが、JBMとされる事がどんなにトンデモであるかをアピールする事は意義があると私は考えています。これだけトンデモ判決に医師は振り回され、なおかつその事が、患者にとってもどれだけの不利益をもたらすかを根拠を持って説明する事は、決して後ろ向きばかりの計画ではないと考えています。

トンデモとは言え司法が下した判決の影響力は甚大です。マスコミ報道により無邪気に医師が負けたと信じ込んで喜んでいる人々が、実はそのしっぺ返しの最大の犠牲者でもあるのです。自分の不利益を何も知らされずに喜んでいると言う事実を整理して伝えていく作業は、厳しさを増している医療環境に小さいですが一石を投じる価値はあると信じます。

JBMはブラックジョークではあります。ブラックジョークですが真剣に扱えば扱うほどジョークの領域を超えるものに変わると考えています。皆様のお知恵を借りて作っていきたいと思います。

意気込みだけは書きましたがまだ公開も募集もしていませんので、もう少しお待ちください。