今日はWBCのお話し

キューバに勝っちゃいましたね。もうひとつ実感が湧きませんが世界一になったようです。いろんな批評があったようです。開催時期、チーム編成、日程、審判、大会運営・・・。でも勝ったのは日本でした。

大会が終わってから見ると少なくとも2次リーグに参加した国々はどこも強かったですね。日本、キューバ、韓国、ドミニカ、アメリカ、メキシコ、プエルトリコベネズエラ。1次リーグで敗退したカナダや台湾も強力チームでした。まさしくどこが勝ってもおかしくなかったと言えると思います。そう言えばシドニー金のオーストラリアも1次リーグで敗退してますね。

野球の母国のアメリカは2次リーグで敗退しているのですが、1次リーグでもカナダに敗れており、今回話題になった○○率で2次リーグに進出しています。2次リーグで決勝トーナメント進出を逃す痛恨の敗北となったメキシコ戦も1次リーグでは2-0ですから、決して怪我負けとも言えないと思います。準優勝のキューバも1次リーグのプエルトリコには大敗、2次リーグではドミニカに敗れており、アマだけ時代のように圧倒的な強さを誇ったわけでもありません。。

韓国は悔しいでしょうね。韓国の総合力は日本には確実に一枚劣ります。一枚ぐらいなら勝負はやってみないとわかりませんが、3回も戦わなければならなかったのはちょっとしんどすぎたというところでしょうか。2次リーグで日本、アメリカを連破し、メキシコにも勝って3連勝した頃がピークで、決勝トーナメントではチーム全体の調子が下を向きかけていたのかもしれません。

参加した各国がアメリカの独走を許さなかったのは、合計で200人に上るというMLB選手の参加があるのは間違いありません。アメリカなどはメンバーの粒がそろいすぎているドミニカを重視しすぎて、予選リーグ編成で対ドミニカ戦を避けまくる不自然な予選リーグ日程を組みましたからね。

モチベーションが心配されたMLB選手たちでしたがよく頑張ったと思います。日本選手も言ってましたが、いざ国旗を背負うとレギュラーシーズンとはまた別種の気合が入ったと感想を残しています。エキジビションマッチであるとか国際オープン戦みたいな陰口は叩かれましたが、少なくとも参加した選手たちはこの大会で勝ちたいと思い、勝つことの意味をわかったのじゃないかと思います。

ただし決勝は見ようによっては皮肉でしたね。WBCが盛り上がったのはMLB選手が真剣勝負をしてくれたからですが、決勝の日本-キューバではMLB選手はわずかに2人、イチローと大塚だけです。キューバはアマ世界一の誇りにかけてMLB選手を招集しませんでしたから、日本プロ野球キューバアマ野球の世界一決定戦みたいになったのは結果の妙というかおもしろさと言えます。

それなりに盛り上がった大会(アメリカ以外)でしたが、はたして次はあるのでしょうか、動向の鍵は言うまでもなくアメリカです。アメリカが優勝していたらもう1回ぐらいは確実でしたが、負けたので微妙です。この辺は日本もそうですがアメリカも、WBC参加選手のレギュラーシーズンの成績に左右されそうな気がします。WBC参加選手の不調ぶりが妙に目に付くと、次大会の有力選手参加は今回以上にためらわれる事になるでしょうからね。

でも少なくとも日本ではあれだけ盛る上がったのですから、第2回は日本に誘致なんて皮算用をしている放送局もあるはずで、もう1回ぐらいはやるかな〜。

とりあえず3年後だそうで。