続々ベスパのバッテリー

2、3日前から「始動が怪しいな」と感じて、「今週末には充電をしておこう」と思っていたのですが、案の定やられました。「ウィーン、ウィーン」と力ない音だけで、キャブ・オーバー・フローを用いてもかかりません。しばらく粘っているうちに明らかに電圧が落ちてきてギブアップ、ついにテクテク通勤と相成りました。どれだけ不精をせずに昨晩充電しておけば良かったと思った事か。

それにしても始動が渋い。取扱説明書には「セルでもキックでもエンジンは大変かかりやすくなっております」なって謳ってありますが、実際は猛烈に渋い。いったんかかるとさすがに問題はないのですが、朝の一発目は寒波の影響もあり、まさに祈るような気分の始動となっています。

根本的な解決を目指したいところですが、そこまでバイクに詳しいかと言えば甚だ心もとないところで、いちおう思いつくのはバッテリー交換、プラグ交換、セル交換ぐらいしか思いつきません。そのうち私の手で可能なのはバッテリー交換ぐらいで、通常のバイクなら容易なプラグ交換でさえ、ベスパはとっても困難を極めます。販売店曰く、プラグ交換だけでサイドカバーを解体するぐらいの作業が必要との事なんです。

サイドカバーの解体も間違ってもワンタッチみたいな代物ではなく、潜り込んで、手を突っ込んでの難作業だそうで、なかなか踏み切る勇気が出ません。販売店に頼むにしても、この寒空の下、往復1時間もの道のりはかなりの気合がいります。もっとも肝心なのは始動不良の根本問題がどこかを突き止めていない点です。

それにしても前回のバッテリーあがりからわずか10日。今朝も充電をかけておきましたが、この調子なら週末ごとに充電をする必要が生じます。バイク屋に頼むと1回1500円ぐらいですから4回すれば元が取れる計算になりますが、そんなに早く元を取るほどの大活躍は充電器にはして欲しくないところです。

それにしてもイタリア製は手間がかかる。これじゃ、他人にベスパを容易な根性ではお勧めできないと痛感した朝でした。