コンタクト外来が自費に

自費と言っても最初に作る時は保険なんですが、定期検診で自覚症状が無ければ自費にする方針だそうです。眼科の先生が怒るでしょうね。

眼科は門外漢なので専門的な解説は出来ませんが、ハードはともかくソフトは自覚症状があんまり無いのに、実は深刻な障害が進んでいたと言う事は珍しくないそうです。「これは」と気づいた時には最悪視力障害も残す事もあり、定期検診を眼科の先生は口を酸っぱくして力説していたものです。

自費になった理由はいくつか書かれていますが、現在でも定期検査を保険で行なうところとそうでないところでマチマチだそうで、それを統一するためなんて凄い解説が解説が書いてあるものもありました。「マチマチならば全部自費にしてしまえ」ということでしょうか。また肺癌検診も自費だからコンタクト定期検査も自費が当然と書かれているものもありました。どうも例えとしてあげているものが筋違いのような気がします。

コンタクトは私も愛用しているからわかりますが、かなり目に負担の多いものです。少なくとも眼鏡に較べると、眼に直接くっつけて使うわけですから、障害が起こる可能性ははるかに高いといえます。とくにソフトは装用感が軽く、軽いがゆえに目に障害が起こりかけても、初期症状ではほとんどわからないとされます。定期検査は自覚症状が無いうちに障害を見つけ出すのが目的で、自覚症状が現れたらおおげさにいうと「手遅れ」かもしれなのです。

例えとして引っ張り出すのなら、高脂血症コレステロールが高い人)の患者さんに薬を服用してもらいますが、副作用が出ないように定期的に検査をするのと似ていると言えます。高脂血症ならコレステロールの値を見るという治療目的があるので例えが悪いとすれば、爪白鮮(爪に出来た水虫)の治療に内服薬を使いますが、これも薬の副作用が出ないように定期的に検査を行いますが、これに近いとも言えます。

何が言いたいかといえば、薬を飲んでの副作用を監視するための定期検査と、コンタクトを着用して障害が出ないかの定期検査に差は無いと言う事です。コンタクトの定期検査が保険から除外されたら、次は他の治療での内服薬の副作用検査も除外される可能性が出てきます。医療では本質的に差が無いからです。定期検査をドンドン自費にしようという目的が見えてくるようです。

それでも今回は明らかな逃げ道はあります。何か自覚症状があれば保険適用になるわけですから、「最近なんとなく目が疲れやすいような気がする」とでも受診目的に一言付け加えておけばOKです。間違っても「全く快調、全然問題なし」と言ってはいけないと言う事です。

きっと眼科学会が血相を変えて抗議するでしょうし、医師会も反対するでしょう。今度ばかりは医療側に理があると考えますので、もし署名運動があれば協力したいと思います。コンタクト愛用者として。