続ベスパのバッテリー

不調のベスパを活気付けるために6000円也の投資をして充電器を購入しました。家に帰ってイソイソと説明書を読んで、作業スタートです。説明書を読むととりあえずバッテリーをベスパから取り外す必要があるようです。なんせ整備性の悪さでは有名なバイクですからかなり緊張した面持ちで取り掛かりました。

バッテリーボックスはネジ一本ではずれ、続いてマイナスのターミナルのネジを外し、プラスのターミナルのネジを外します。それで引っ張り上げようとしたら、バッテリー液の排水パイプが引っかかったのでそれも引っこ抜いたら、案外スコンと外れてくれました。これなら次に装着するのも簡単そうだとほくそえみました。

もう一度充電器の説明書をよく読みながら、バッテリーのプラスのターミナル、マイナスのターミナルに接続し、コンセントを入れて充電開始です。電源ランプが点灯し、充電中のランプが点滅を始め、「順調、順調♪」とニタニタ笑いながらホッと一息です。

で、どれぐらい時間がかかるんだろうと説明書を読んでみると、当然バッテリーの容量によって時間は変わり、50%放電時に最低でも4時間かかるとあり、「こりゃ、相当時間がかかるなぁ」と思いながら、時間を潰す事にしました。ところが1時間も経った頃、ふと見ると充電完了のランプが点灯しているではありませんか。「バカに早いな?」と思いながらもバッテリーを再びベスパに装着し、試しに始動してみると「クィ、クィ、クィ、クィ・・・ズボン」と一回目は沈没、2回目になんとかかかり、「充電の成果は???」てな感じです。

しばし立ち尽くしながら改善方法に頭をめぐらしました。アイドリングタイミングの調節、プラグの変更、プラグケーブルの変更などが頭に浮かびましたが、どれも大変めんどくさい作業が必要で、下手にいじりだすと手に負えなくなりそうです。「ま、いっか!」と昨日はそれで作業終了。今朝も寒い朝でしたが、今度は一発で元気よく始動。どうにもこうにも朝の始動はバイクの御機嫌一つで決まるようで、こりゃこの先大変だなと痛感した次第でした。

物の本によるとベスパのエンジンは、購入時よりも走行距離が1万キロぐらいからの方が快調になるとあります。現在の走行距離が2000km。そうなるとエンジンが絶好調になるのは後2〜3年はかかることになり、そこまで行って、初めてエンジンが本当にハズレか、初期のヤヤ不調が判明することになります。当分は乗るつもりではありますが、エンジンはともかく、ほかの個所がそこまで耐えてくれるかどうか、漠然とした不安にかられたのもまた間違いないところです。