雨のベスパ

3月に引越しし、通勤距離が短くなった事もありスクーターを購入しています。買ったのはあまりにも趣味的なベスパ。中間レポートはベスパ500kmベスパのトップケース続ベスパのトップケースベスパ1000kmをご参照ください。

バイクはクルマと違い天候に大きく影響される乗り物ですが、お歳のせいかすっかり軟弱になったライダー魂は梅雨の季節にウンザリしています。学生の頃は冬でも合羽を着て雨を切り裂いて走ったものですが、そんな根性はすっかり無くなって今回は合羽すら購入していません。

したがって雨が降ると仕事場まで歩きです。歩きの方が根性がいりそうですが、バイクで10分、歩いて20分ぐらいですし、朝はずっと下りなので歩いてもさほどの苦という訳ではありません。帰りは奥様のクルマに便乗ですから困らないのは困りません。

それに何せイタリア製の工業製品ですから、雨を浴びるとどんな故障が噴出するかわかったものじゃありませんし、一旦故障したら修理費用、修理期間にどれほどの費用、時間がかかるかもわかったものではありません。

家のほうのバイク置き場は雨ざらしですが、仕事場のほうは地下の立派な駐輪場なので天気予報と天候をにらみながら、乗るか乗らないかの決断をしています。それがこのところの梅雨空で乗らない日が加速度的に増えています。先週も結局の走ったのは2日だけで後は駐輪場に鎮座する結果になってしまいました。

おかげで雨続きなのですが、ほとんど雨に濡れることなく過ごしていますが、乗らないことにより新たな心配点が出てきています。どうもバッテリーが怪しい気がしてきています。販売店の人から「片道2〜3kmの通勤が一番バッテリーが上がりやすい」とアドバイスされているのですが、まさにその通勤距離なんです。

これまでは週末にできるだけ距離を走って挽回してきたつもりですが、この雨続きではままならず、始動の時にはほのかな緊張感をもってセルスイッチを押しています。キックもついているのですが、ET4のキックはかからないので有名で、これまでも何回と無くトライしましたがかかったためしがありません。

CVTなので必殺「押しがけ」も通用しませんし、万が一の時にはバッテリー直結の荒技が必要になります。今日は走ってきましたが今夜も天候が怪しそうなのでまたもや置いて帰ることになりそうですが、早く梅雨が明けてバッテリー充電走行をしないとどうなることやら心配で心配で。

ところで私は軟弱ですが、事務の女性職員は健気なバイク乗りです。彼女は私の家からさらに急坂を延々と登りつめたところから通ってきています。別にバイク好きと言うわけではなく、通勤の必要性だけで乗っていますが、まさしく雨の日も、風の日も、雪の日、嵐の日も走ってきます。その上、昼休みには必ず家に帰り家事をこなしてまた走ってきます。

歳はさほど変わらないのですが、すっかり軟弱になった私に較べると尊敬の念を抱かずにおれません。少しは彼女を見習わないといけないかと自省する今日この頃です。