波動測定器2・これが今の考え方

波動測定器の余談みたいなものです。


基本原理

波動テクノロジー研究所の波動測定機についてをもう一度引用しておきます。

 ところで、MRAもラジオニクスの流れから出てきたものに間違いありません。

 あるときMRAの中を開けてみる機会がありました。コードが表示される部分と音を出す部分を見たところ、その二つは“電気的に意味の有る”つながり方をしていませんでした。信号のやりとりという意味ではつながっていません。

 ですから、電気工学的には意味のある回路とはいえないのです。同じ装置のなかにただ一緒にセットしたよ、というだけです。しかし、MRAは効果がある、判定できる、人によっては百%近く当てられる、といいます。電気的な配線はなくても作動するということを考えれば、これはラジオニクスではないのでしょうか。

 MRAの転写についても同様で、打ち込むコードの違いによって電流や電圧が変わるという仕組みになっていません。カップにはコイルが巻いてあって磁場は発生しますが、十二〜十三回しか巻いていませんから、そこから出る磁場は非常に弱いものです。なお悪いことには、中に電源トランスが入っていますから、そこから出る電磁エネルギーのほうが強いわけです。ふつうは電磁波を出さない防磁トランスを入れるものですが、測定器で計ったところ電磁波が漏れていました。とすると、磁気あるいは電磁波で転写するという説明はナンセンスだと思います。

原理がラジオニクス理論であるのは前回も話したのでもう良いとして、2つほどポイントをピックアップします。波動測定器(MRA)の特徴として、

  1. コードが表示される部分と音を出す部分を見たところ、その二つは“電気的に意味の有る”つながり方をしていませんでした。信号のやりとりという意味ではつながっていません。
  2. MRAの転写についても同様で、打ち込むコードの違いによって電流や電圧が変わるという仕組みになっていません。

まずこの2点をあげておいて、有限会社アデック(波動測定器も販売している会社)の波動測定の真実も再引用します。

現在最もポピュラーな波動測定機器は、波動を+/-21点で評価するのに用いらているMRAオリジナル・タイプと呼ばれるものです。このタイプにはLFTやMIRS、MAXなどがあります。

このタイプの中身には点数を出す機能的回路は存在しないということがサトルエネルギー学会の調査報告で出されています。

でもって昨日は調査不足でしたがサトルエネルギー学会の「調査報告」の内容の概略がありました。

こういう題名の1種のペーパー形式のものです。そこに、

福本氏によると、「サトルエネルギー学会」という団体が波動測定器について調査し、次のようなことがわかった。

  • 微弱な磁気を測定する装置があるように言われているが、そんな回路は何一つない。


  • コードは表示器に数字が出るだけで、その他の部分には何もつながっていない。機械の周波数、電圧、電流などにはいっさい関係がない。コードネームは、デタラメにつけた無意味なものである。


  • 出てくる音とコードは何の関係もない。音を出す装置は、掌に押し当てる金属球との間の電気抵抗のみによって決まる周波数の発振器からなっており、オペレーターの意志によって周波数を自由に変えることができる。


  • 科学的に言って、転写される構造はまったくない。
これはサトルエネルギー学会の調査委員会が製作した内部文書らしいのだが、福本氏がどのようにしてこれを入手したかは定かではない。

波動測定器の基本原理は、

    音を出す装置は、掌に押し当てる金属球との間の電気抵抗のみによって決まる周波数の発振器からなっており、オペレーターの意志によって周波数を自由に変えることができる
わっかりましたか?なんとなくわかった程度で必要にして十分と思います。


こういう基本原理に対する批判は菊池誠氏も指摘している点です。ツイッターから探すのは面倒なので、似非科学波動測定器とはより、

 波動測定器の仕組みはほぼ解明されていて、どうやら測定者自身の電気抵抗を測っているらしい。要するに、嘘発見器である。実際、熟練した測定者でないと正しい数値が出ないと言われており、測定対象の性質を客観的に表わすものでないことは明らかである。||{(中略)|| ところが、これが”実験結果”として本に掲載されているというだけで科学的事実と思い込む人たちもいるのである。しかも、仰天することに、これを小学校の道徳の教材として使っている先生たちが少なからずいる。「言葉は水の性質を変える。人間の身体は多くの水分を含むのだから、言葉は人間の身体にも影響する。美しい言葉を使いましょう」というわけだ。

これは2010年当時のもので今はもう少し強い表現であったと記憶しています。ではこれが論破の材料になるかと言えばなりません。波動測定器より、

おもしろいことに、波動測定器には波動を測定できるような回路が含まれていないことは秘密でもなんでもない

考えてみれば当然で、サトルエネルギー学会はリンク先を読めばお判りのように、波動医療の推進団体の一つです。否定したと言う事は、否定されても構わない新たな論理構成を構築したと言う事です。とりあえずは、

 そこで、いわゆる波動測定器と言われているLFT、MRA、QRS、MAX、MIRS等の器機を持ち寄り、それぞれの構造や測定の原理等を検討しました。その結果、どの測定器の構造も基本的には変わりなく、それぞれの測定器自体はセンサーを持っていないということが判明しました。つまり、LFTについて増田さんがはっきりさせたように、いわゆる波動測定器と言われているものは、どれも測定者がセンサーとして機能し、器機そのものは道具にすぎないということです。

    いわゆる波動測定器と言われているものは、どれも測定者がセンサーとして機能し、器機そのものは道具にすぎないということです。
無理やり喩えれば集音器みたいな位置付けでしょうか。ただこれだけでは新たな理論構成が見えてきません。ここで再び有限会社アデックの波動測定の真実を見ます。ここの会社は波動測定器を改良した生命情報分析器なるものが売りです。ここも基本的にサトルエネルギー学会の調査報告を踏まえていますから、これを念頭に置くと理解しやすくなります。

 日本で流行した波動測定器の本質については上記にあるように、「波動測定機器そのものに波動を測る回路は無く、センサーとなるオペレーターの直感を反映させるテスター回路しか入っていない」ということです。

 オペレーターは、測定時にできるだけ無心になり、一定の状態で測定しないといろいろな要因に邪魔をされ適正な波動測定はできないのです。ところが、限られたオペレータによっては、とても正確に測定できていることも事実なのです。

解説を加えておくと、

  1. 波動測定器はセンサーに過ぎない
  2. センサーが拾った情報は波動測定器では解析できない
  3. センサーが拾った情報を解析するのはオペレーター(つまりはヒト)の感性である
これでも判り難いかもしれませんから解説をさらに加えると、波動測定器のあり方として、
    従来:機械が波動を探知し、機械が波動を分析測定している
    現在:機械はセンサーに過ぎず、センサーから得られた波動情報をオペレーター(ヒト)が分析測定している
センサーが感じている情報とは「そもそもなんぞや」の指摘は当然出てくるのですが、そこは今日は省略します。論じるまでも無いでしょう。こういう考え方に方針転換した理由を考えると、この考え方は結構巧妙です。ラジオニクス理論の創始者であるエイブラハムスはオシロクラストなる診断治療装置を作っています。波動測定器の原理も基本的にこれに基づきます。エイブラハムス自身は波動理論による治療を確信していたと思いますが、オシロクラストの治療装置としての価値は1954年にFDAにより否定されています。

この治療装置としての否定を救済できる理論になります。エイブラハムスのオシロクラストは、診断装置ではあっても治療装置ではなかったと主張できるからです。この治療部分の否定は本場アメリカでも気になっている部分のようで、波動テクノロジー研究所の波動測定機についてには、

私もMRAに関心をもち、ウェインストック氏にインタビューをしました。彼は私に、「いろいろな技術を集約して二十年前に作ったのがこのMRAだ」と言って装置を見せてくれました。私は 「いまおっしゃった“いろいろな技術”の中にラジオニクスは入っているのですか」と質問したところ、彼は「入っていない」と答えました。「ラジオニクスは非科学的であって、あんなものは科学になり得ないんだ」とも、怒った□調で言い始めました。十年前と話が違うじゃないかと私は思いましたが、アメリカではラジオニクスを否定しなければいけないという御家事情があることも確かですから、仕方がないのかなとも思いました。ただ十年前はラジオニクスとして認めていたのだということは重要だと思います。

本家アメリカの事情は日本にも影響します。日本だってラジオニクスは非科学的なものであるのは説明の必要もありませんから、効果を診断装置に限定しているわけです。エイブラハムス自身は機械が波動を分析していたと信じていたかも知れないが、実は単なるセンサー装置に留まり、分析していたのはエイブラハムス自身であったです。これで始祖のエイブラハムスも守れるわけです。


ビジネス展開

波動測定器の点数表示法は水伝の江本勝氏が編み出したとなっていますが、波動測定の真実より、

 次に点数化の方法ですが、自分で決めた物差に比べてどこで測定器の変化があるかということを1点ずつカウントしながら(インジケーターのスイッチを1回ずつ押しながら)オペレーターの身体を使って測定していくと、オペレーター自身の中で「物差上のこれくらいかな?」という点のあたりで、オペレーターの無意識が自動的に働き身体に微妙な変化が出るようなのです。(意識的にオペレーターが操作することもできますので、最も注意の必要な点です。)その身体の変化は微妙な電気の流れ方の変化としてでますので、波動測定器の音が変化し、評価点数が出たことになるのです。
 
 ですから、巷に出回っている「この商品は波動測定値○×点です」などというものは、点数を出したオペレーターにとっては意味のあるものかもしれませんが、それが普遍的な評価値ではないということを理解しておく必要があります。

要はオペレーターの感性で21段階評価しているものに過ぎず、分析装置であるオペレーターが変われば当然変わるです。サトルエネルギー学会の調査報告の流れからするとそうならざるを得ません。ま、有限会社アデックはせっかくヒトにブラックボックスを戻したというのに、再び機械化するという行為を行っているので、波動医療サイドからすると好ましくない存在、いや否定すべき存在になっている気もしないでもありません。

波動医療サイドからすると機械で測定できると言うのは否定する必要があるです。センサーとしておき、なおかつヒトが分析するにしておけば、波動エネルギーの正体は解明不能にできるです。狙いはそれだけではないと見るのが自然です。機械で解析できないがヒトでは解析できると言うのが最大のミソです。ヒトではバラツキがあるとしているのがサトルエネルギー学会の結論ですから、次にやる事は誰でもわかります。

    波動測定士の養成・認定
どこかの砂糖粒団体のやっている手法です。実際そんなものがあるかですが、マエヤエのハッピーライフ♪「波動測定士 合格☆ 」より、

今日は大阪で波動測定士合宿。

今回はパパがさくらの面倒を見てくれ、
私だけ参加します。

今年2月から波動測定士になるため
合宿に参加してきましたが、
今回やっと合格することができました

はい、ちゃんと存在していますし、ちゃんと商売に仕立てられています。どれほどの規模で養成・認定事業が展開されているか不明ですが、機械による分析の否定が広まれば認定希望者は増えるかもしれません。


転写の問題

この手の装置の売りとして、波動を測定するだけでなく、これを分析した上で再生し転写する能力と言うのがあります。ホメパチ砂糖粒作製器が典型です。アキュプロ2なる機械となると機能説明より一部抜粋しますが、

  • 転写機能
      テストプレートの上に置いたサンプルのエネルギー的情報を、インプリンター内に置いた水またはミルクシュガーに転写する機能。
      テストプレートの上に尿等のサンプルを置く。インプリンターの中にミルクシュガー等を瓶に入れ置く。
      手の図が表示されている画面の状態で、「A」キーを押す。「0」(ゼロ)キーを押し、エンターキーを押す。転写したい秒数(通常120秒)を入力しエンターキーを押す。インプリンターに入れた水等がテストプレート上のサンプルと同等のエネルギーを持ったものになる。

  • 気功治療
      レメディーをインプリンターから出力し、照射することで、気功と同様の効果を得ることができる。

波動測定器がセンサーに過ぎず解析機能がないのならば、こういう芸当はラジオニクス理論でも不可能になります。とりあえず波動テクノロジー研究所の波動測定機についてでは、

 MRAの転写についても同様で、打ち込むコードの違いによって電流や電圧が変わるという仕組みになっていません。カップにはコイルが巻いてあって磁場は発生しますが、十二〜十三回しか巻いていませんから、そこから出る磁場は非常に弱いものです。なお悪いことには、中に電源トランスが入っていますから、そこから出る電磁エネルギーのほうが強いわけです。ふつうは電磁波を出さない防磁トランスを入れるものですが、測定器で計ったところ電磁波が漏れていました。とすると、磁気あるいは電磁波で転写するという説明はナンセンスだと思います。

 余談ですが、ラジオニクスでは昔からデュプリケート(複写)を行っています。当然、オムニセンスでも複写ができます。オムニセンスの場合も、カップの中にコイルが巻いてあり、磁場ができますが、私の考えでは中を開けて見たときに納得するという保証と、あった方がいいかなというくらいのためのもので、なくてもかまいません。

ここの著書は冷静に磁気とか電磁波での転写は否定しています。そりゃ、単なるセンサー装置機能しかなく、電気回路的には意味が無いものに複写のメカニズムを求めても無理がありすぎです。それでも

    当然、オムニセンスでも複写ができます
結果的に出来ているから超科学なものであるぐらいの解釈で宜しいのでしょうか。「信じるものは救われる」で信じている人は良いとしても、これから信じようとしている人にはチト説得力が弱い気がしないでもありません。しつこいようですがサトルエネルギー学会の調査報告から、波動エネルギーの現在の測定原理を私の推測も入れてもう一度まとめておくと、
  1. 機械がセンサー装置として波動エネルギーに関連する反応を示す


      波動測定装置がセンサーとして拾っているもの(どうも「音」らしい)は、波動エネルギーに対してセンサーが電気的反応を起こしたものに過ぎない。あえて類似のものを言えば、音だけ鳴るガイガーカウンターみたいなもの。


  2. 機械の反応を人が感性で解析して判断する


      反応をヒトが感性で解析するのであり、波動エネルギーを取り出したものでもなんでもない。
ヒトの感性でしか分析できないような波動エネルギーを、どうやって転写するんだに必然的になります。科学を超越する事が多いとは言え、転写するためにはヒトが分析した波動エネルギーを少なくとも再生する必要があります。再生できないものを転写するのは不可能じゃないかです。ところが機械自体は波動エネルギーを生み出す能力はないとしているわけです。ガイガーカウンターから放射能を放出できないとのと同じみたいなものです。


でも困らないと思う

複写が理論上成立しないと、たとえばサトルエネルギー会長である帯津良一氏が一番に困りそうですが、あくまでも困らないから調査研究を発表しているわけです。つまり複写は出来るです。それも従来の機械で出来るです。チョットだけ複雑と言うか、そういう論理に慣れないと手強いのですが、とりあえず波動測定器の中で認めているのは簡単には、

    波動測定器は単なるセンサー装置であり、センサー部分と他の部分は電気回路的に意味が無い
わかりますか? 複写についても調査報告では、
    科学的に言って、転写される構造はまったくない
この「科学的に」が曲者で、ここの解釈は「現代科学が及ぶ範囲で」に言い換えると分かりやすくなると思います。科学とは既知の部分の積み上げによって判るものと、既知の積み上げによっては説明できない結果が先にあるものがあります。測定部分については機械ではなくヒトが分析するものであると結論付けていますが、複写については「現代科学が及ぶ範囲で」は「転写される構造はまったくない」です。

「現代科学が及ぶ範囲で」は「転写される構造はまったくない」のであれば複写は不可能と思うのが浅墓で、複写は結果として為されているいるです。その証拠に複写物は

    波動測定器で波動エネルギーを計測できる
複写が可能であるのは厳然たる事実であるのがラジオニクスの世界です。これは疑ってはならない真実であり、「現代科学が及ぶ範囲で」では説明が不可能であるだけと言う事です。「電気回路的に意味が無い」のは、現代科学的発想のエネルギーの捉え方では意味が無いのであって、むしろそこに意味が生じればブラックボックスにならないとすれば良いでしょうか。

たぶんこんな物だと思うのですが、付いて行くのに誠に骨が折れるのは本音です。エライ長くなりましたが余談とさせて頂きます。