ちょっとタイガーマスク

例のランドセルの話ではなくて、アニメとして放映された昔のタイガーマスクです。恥ずかしながら初映をテレビにかじりついて見た世代になりますが、あまりご存じない方に簡単にストーリーを紹介しておきます。ある意味、梶原一騎的な世界その物であるのと、今となれば笑える設定ではあるのですが、そこは今日の余興としてツッコミだけいれておきます。


主人公のタイガーマスクこと伊達直人は、とある孤児院で育てられます。そこに虎の穴と言う組織から勧誘を受けます。虎の穴は世界中から才能のある孤児を集めと言うか、買い取り、悪役専門レスラーを養成する秘密組織です。

これだけで今なら失笑を買いそうになるのですが、当時はそういう秘密組織があっても不思議はないと信じていたのを白状しておきます。

虎の穴の悪役レスラーはすべて覆面レスラーなのですが、タイガーマスクもまたそうです。伊達直人は虎の穴でも最優秀の成績を収め、タイガーすなわち虎の覆面を許されたエリートと言う設定になっています。虎の穴の商売は、悪役レスラーを育てるだけでなく、これと独占契約を結びプロモートする事です。レスラーはファイトマネーの半分を虎の穴に納めるという契約を結んでいます。

このファイト・マネーの半分と言う契約もアニメの中では非道な契約として取り扱われていましたが、よく考えれば世界中から買い取った練習生に無料で飯を食わせ、練習場とトレーナーを配備し、さらに集めた練習生の一部しか商売になるレスラーは誕生しないわけですから、今から思えばさして割りの良い商売とは思いにくいところがあります。この程度の事は芸能事務所が今もやっています。もっと酷いかもしれません。

それとなんですが、プロレス界も当時でも広いようで狭いですから、悪役レスラーも量産しすぎるとブランド価値が下がります。アニメでは世界中に無尽蔵の悪役需要があるようなイメージで設定してありましたが、本当に儲かるのはアメリカなり、日本のメイン・イベンターであり、アメリカのローカル・クラスではさしての収入とは言えなかったはずです。先々の経営はどうするつもりだったのでしょう。

タイガーマスクアメリカで成功を収め悪役レスラーとして日本デビューを果たします。そこで昔世話になった孤児院を伊達直人として訪ねてみると、経営難から閉鎖寸前に追い込まれている事を知ります。孤児院を救うために虎の穴との契約を裏切ってファイトマネーをすべて孤児院に寄付してしまいます。さらに孤児院の子供の話から反則技を捨て、フェアープレーで戦い抜こうと心に誓います。

虎の穴にとってこれは二重の裏切り行為になり、当然のように制裁が加えられる事になります。タイガーマスクを殺すか再起不能にするための刺客レスラーが次々と送り込まれる展開となります。基本的には毎週のように虎の穴の刺客レスラーが登場し、これが反則の限りを尽くしてタイガーマスクを攻め立てますが、最後はこれをフェア・プレイ切り抜けて勝利を収めるというのが一つのパターンとしても良いでしょう。

格闘物の王道路線に則り、刺客のグレードがどんどん上っていきます。最後の数話はボスキャラ(首領)との死闘になります。結果を言えばタイガーマスクがやっぱり勝つのですが、凡百の格闘物と一味違う最終回であった事だけは特筆しておいても良い思います。あれだけ昔のアニメであるのに未だに結構覚えていますし、興味のある方はYouTubeで探してみてください。消えるかもしれませんが、日曜日の時点ではフルタイムで残っていました。


ボスキャラはやはり強い設定です。たしか虎の穴の創始者と言う設定だったはずです。これが反則なしでも十分強そうなんですが、反則技も超一流と言う困った存在です。当然のようにタイガーマスクは最終話の冒頭から大苦戦を強いられる事になります。これはYouTubeでも見つからなかったのですが、最終話の前の回から試合は続いており、ボスキャラとの最終決戦は前後編構成であったようです。

ここもツッコミを入れたくなるのですが、ボスキャラは上述したように虎の穴の創始者と言う設定です。創始者だから強いと言う文脈なんですが、年齢は幾つだったんだろうと言うところです。伊達直人は子供の時、記憶に乏しいのですが10歳前後で虎の穴にスカウトされたみたいなエピソードがあったはずです。もっと幼かったかもしれません。タイガーマスクの養成だけでも軽く10年以上かかっています。

それと創始者は虎の穴建設資金が必要です。かなり立派な本部ですから、これを作るまでに創始者はレスラーとして資金を溜め込む時間が必要です。常識的には20歳代前半からメイン・イベンターになり、40歳ぐらいまで現役で大活躍する必要はありそうに思います。その間、プロレスラーらしい無駄遣いをせずに、ファイト・マネーをしっかり貯蓄してく精進が必要そうに思います。そうなるとボスキャラはかなり堅実な性格になります。

この辺はある時期に株などの投資で儲けたもありえますが、それでもどんなに早くても虎の穴建設は30歳代半ばぐらいと思います。タイガーマスクが1期生かどうかは不明ですが、1期生に近くてもタイガーマスクとの対決時には40歳代後半以降と考えるのが妥当です。

プロレスラーは40歳代でも十分現役ですが、現役であるのはこれがプロレスだからです。プロレスでなくガチンコの格闘技であるなら、20歳代前半のタイガーマスクと40歳代後半のボスキャラでは体力差が決定的になります。とくに長期戦になると絶対不利で、最終決戦は相当の長期戦になっています。ボスキャラの失敗は、短時間決戦でタイガーマスクを仕留められなかったのが大きかった様な気がします。

最後にボスキャラはタイガーマスクの反撃の前になす術も無く打ちのめされますが、これは既に体力が消耗し、息が上っていたんじゃないかと思っています。ちょうど「アリ vs フォアマン」戦のように攻め続けたボスキャラの体力が尽きてしまった展開です。

最終回の前半はボスキャラがタイガーマスクを圧倒的に攻め立てます。これが最終回後半への布石にもなるのですが、圧倒的な勢いでタイガーマスクを追い込んでいきます。このボスキャラの攻撃が実に凄惨です。ちょっと例を挙げておくと、

  1. 目潰しA・・・相手が突っ込んでくるところを、中指と人差し指で目を突く
  2. 目潰しB・・・相手をヘッドロックでつかまえ、目の部分をコーナーロープに押し付け、コーナーからコーナーまで擦り付ける
  3. 場外乱闘A・・・コーナーポストのてっぺんからのドロップキックを腹部に直撃
  4. 場外乱闘B・・・放送席のテーブルを使っての乱打
  5. 場外乱闘C・・・観客席のパイプ椅子を使っての乱打
  6. 場外乱闘D・・・放送設備のコードを引きちぎり、これによる首絞め
  7. 場外乱闘E・・・頭に布をかけて目隠しをし、ゴングで頭部を乱打
ざっとこんな感じです。最終回の反則技の凶器で焦点となったのは、放送席の机による乱打です。

ここも時代を感じるのですが、この机がなんと木製です。それも柱から天板までの純木製になっています。それとこれが結構華奢な作りで、相手を殴ると割りと簡単に二つに折れたりします。ただ折れると言うのが、展開上重要なポイントになります。折れると言っても、これがまた見事にギザギザに折れるのです。

乱打によって折れた机のギザギザの方は、今度は相手を突き刺す凶器となります。アニメの印象上、まるでギロチンのような鋭利な凶器になるという寸法です。最終回の一つの山場は、追い詰めたタイガーマスクをボスキャラが、この机で突き刺そうとするシーンになります。ここも冷静に考えれば、胸を突き刺せば勝負が付きそうなものですが、ボスキャラは頭部を狙って突き刺しにかかります。

タイガーマスクも必死になってこれを交わそうとするのですが、ついに覆面の一部に机が突き刺さり、頭が動かせなくなります。ボスキャラは、もう片方の折れた机を持ち出し、トドメとばかりに突き刺す事になります。

ここもなんですが、机は木製です。木製ですから折れるのですが、その机が床に突き刺さると言う設定になっています。突き刺さらないとタイガーマスクが動けなく理由がなくなるのですが、場所は場外です。床は当時であっても当然コンクリートないし、それに準じたものであると考えるのが妥当です。つまり突き刺さるはずが無い事になります。どうでも良い事ですが、単なるツッコミです。

絶体絶命のタイガーマスクですが、どうやってこのピンチを切り抜けたかです。ボスキャラのトドメの一撃はタイガーマスクの覆面に見事に突き刺さりましたが、その寸前にタイガーマスクは覆面を脱ぎ捨てて窮地を脱したのです。

ただし覆面レスラーが覆面を取られると言うのは、当時は非常に重い事の設定になっていました。そこまで息つく間もない攻防を繰り返していた試合がその瞬間に、会場も含めて凍りつく事になります。覆面を失ったタイガーマスクはボロボロにになったマスクを拾い上げ、とても印象的な悲しい高笑いをする事になります。


ここからが最終クライマックスになります。覆面を失ったタイガーマスクは修羅になります。これまで封じてきた虎の穴直伝の反則技を倍返しでボスキャラに浴びせかける凄惨なファイトが展開される事になります。ちょうど最終回の前半にあったボスキャラの反則技を、まるで逆回しのように、いやより強烈に仕掛けていきます。

コーナーロープへの目潰しも、ロープ1本分ではなくリング1周です。机攻撃もボスキャラの背中に突き刺さります。目隠し攻撃も入場時のガウンを頭からスッポリかけて行われます。

とくに目隠しをしてからが強烈で、リングにボスキャラを戻した後、これをなんと照明までぶん投げます(なんちゅう怪力)。ボスキャラは足が照明にからまり、宙吊り状態になるのですが、これに情け容赦なくドロップキックを浴びせます。この程度では物足りないと感じたタイガーマスクは、今度はゴングを持って宙吊りのボスキャラに飛びつきます。飛び乗ったタイガーマスクは、ゴングでボスキャラの頭部を乱打します。

そうこうしているうちに、二人のレスラーにぶら下がられた照明を支える鎖が、重みに耐えかねて切れてきます(結構チャチな鎖だったわけです)。それでもタイガーマスクは、ボスキャラの首に足をかけ、これを振り回す事になります。鎖は1本、2本と切れていき、最後の鎖が切れたときに、そのままボスキャラの頭部をパイルドライバー状態でリングに叩きつけます。

ボスキャラは、このパイルドライバーと落ちてきた照明の下敷きになり、死んだんでしょうか、それとも大怪我で済んだんでしょうか。アニメの中ではタイガーマスクの勝利は間違いないとして、ボスキャラの生死は不明でした。

それにしてもですが、ボスキャラも相当タフです。ボスキャラの頭部には少なくとも2回、致命的と言っても良い攻撃が加えられています。1回は最終時点での天井照明つきのパイルドライバーです。もう1回はコーナーポストの鉄柱へのパイルドライバーです。これだけの攻撃を受けて、それでも最後まで意識が残って、打倒タイガーマスクへの執念を見せています。

タイガーマスクもまた超人的なタフさで、あれだけ凄惨な死闘を展開しながら、おそらく試合後のその足で、親友大門の墓に参り、さらに羽田からどこかに飛び立っています。まあ、タイガーマスクの場合は、ボスキャラのマシンガンキックこそ激しかったものの、ボスキャラがタイガーマスクの生命を奪う事に執着し、首絞め攻撃が中心でしたから、案外、体へのダメージは小さかったのかもしれません。

この最終決戦は試合と言うより果し合いで、ピンフォールで勝つという決着はありません。相手の生命を奪うか、動けなくなるぐらいのダメージを与えなければなりません。ボスキャラはまだ体力の残るタイガーマスクに窒息による攻撃を仕掛けていますが、この戦術は時間も体力もかかる上に、両手を使う必要があり、相手の反撃による中断を余儀なくされます。

これに対してのタイガーマスクの戦術は頭部への強力な打撃を加える戦術です。ピンポイント攻撃としては非常に有効で、頭部はトレーニングでもそうは鍛えられません。虎の穴のボスキャラにしては戦術の選択ミスと思わないでもありません。

それと出来る限り、淡々とファイト・シーンを描写しましたが、アニメではその度に真っ赤な血しぶきが飛び散るシーンのオンパレードになっています。当時のアニメーションはフルではないため、動きはスムーズとは言い難いところがありますが、それを補うだけの迫力ある作画、効果音と、ダメージのリアリティが今見ても感じます。とくに最終回はwikipediaより、

本作は日本のテレビアニメで初めて、原画からセルへ絵を転写するトレースマシンを導入した作品である。このため線の多い劇画をアニメ化することに成功した。最終回は(当時の)通常の3倍の作画枚数が費やされたという。

これは当時のテレビ番組の配列なんですが、夜の7時台は基本的に子供向き番組で構成されていました、アニメだとか、実写であっても仮面ライダーとか、ウルトラマンだとかです。純子供向きでなくとも、他の番組も家族そろっての健全系の番組であったとしても良いかと思います。後は時刻が遅くなるに連れて、子供は寝てるだろうとして、大人向きの番組構成になるみたいな感じです。

タイガーマスクも木曜の7時からの30分枠です。よみうりテレビ日本テレビ)だったので、しばしば巨人戦の中継で流されたのは覚えています。そういう時間帯にあれだけ凄惨なシーンの連続を放映したのは今でも驚きです。また人気も高く、最高視聴率が30%を越えた事もあります。ただ全国放送と信じ込んでいましたがwikipediaより、

関東地区では、放送終了直後の1971年10月3日から翌1972年3月26日まで、毎週日曜日の12:15 - 13:15に、2本をまとめて再放送した。半年で2本立ては1年分になるため、放送しない回もあった。ただし、すでにスポ根ブームが下火になったこと、さらに裏番組が『NHKのど自慢』など強豪揃いだったため、視聴率はさほどでもなかった。

なんと基本的に関西ローカルであり、関東地区は再放送であったようです。そうなると関東では日曜の昼間に血が飛びまくるシーンを放映していた事になります。夜の7時よりどっちがマシかと言われると・・・どっちかなぁ。

このタイガーマスクですが、アニメとマンガ原作が同時進行と言う形態で作られています。私はかなり後年になってから、マンガ原作があるのを知り、一度だけ読んだ記憶があるのですが、アニメとはかなり違う印象を受けました。正直なところマンガの方は駄作です。実際のところは、アニメの方が原作を途中で追い抜いてしまい、ほぼオリジナルの展開になってしまったとの事です。

冒頭に梶原一騎的な世界としましたが、原作マンガは梶原の現実のプロレス界への思い入れが妙に強くなってしまい、「タイガーマスク vs 虎の穴」的なシンプルであったはずの構成が、余計なおかずで味がわからなくなってしまったと思います。原作から離れたアニメは、余計なエッセンスを入れずに、対立構図を深化させたのが成功だったと思っています。

ただなんですが、原作から離れたと言っても、梶原ワールドはかなり色濃く残っていると思います。当時の梶原はマンガ原作者として頂点を極めつつあった時代であったと思っています。思いつくだけでも、巨人の星あしたのジョー柔道一直線といずれも一世を風靡した作品を送り出しています。

ただマンガ原作者の梶原は、ひょっとするとマンガがどんなものかよく理解していなかったのかもしれません。特徴として非常に説明がくどいのと、主人公や周囲の人物の心理描写に非常に手間ひまをかけます。あしたのジョーはマンガもアニメも名作ですが、あれはタッグを組んだちばあきおちばてつやが、梶原のくどさに上手く折り合いをつけ、マンガ的描写をうまく活用したためと考えています。

梶原原作をある程度忠実にマンガ化した作品は、正直なところ説明的なセリフのあまりの多さにウンザリさせられるところがあります。当時の大ヒット作の巨人の星も「まるで大量の文字の中を魔球が進む」と評されたぐらいです。

適度に梶原原作から離れたと言ってよいタイガーマスクですが、あくまでも梶原原作ですから、主人公のタイガーマスク及び伊達直人の心理描写は、かなり執拗に行われています。タイガーマスクは100回を越えるアニメシリーズですが、言ってみれば最終回のタイガーマスクの修羅への変貌の伏線を延々と張っていた結果になったと言っても良いと思います。

最終回だけを見れば、タイガーマスクの修羅への変容は「逆ギレ」にしか見えませんが、それまでに延々と耐え抜いているわけですし、耐える理由も繰り返し、繰り返し説明されているわけです。それだけ耐え抜いたタイガーマスクですから、それが切れると言う事の重さを、見るものは自然に悟るという仕組みです。

もちろん当時の子供がどこまで悟ったかは謎ですが、あれだけフェア・プレイに拘り続けたタイガーマスクが、切れるだけの理由があるのだろうぐらいはボンヤリ思った記憶があります。さらに素顔で反則を行った代償として、あれだけ愛した孤児院とも別れ、おそらく淡い恋心を抱いていたであろう孤児院の幼馴染の先生とも分かれ、日本を去らなければならなかったと言うのもあります。

最後のツッコミですが、孤児院の経営は相当苦しいとの設定でした。え〜と、途中で覆面世界一決定戦みたいな、ミエミエの虎の穴企画があり、これに孤児院の経営のために周囲の反対を押しきって参加するみたいなエピソードさえあったぐらいです。多分と言うか、なんと言うか、毎回のファイトマネーをかなり孤児院に注ぎ込んで経営を成り立たせていたと思います。

ボスキャラに勝ったものの、日本を離れたタイガーマスクは孤児院への援助をどうしたんだろうと思います。ここは海外から送金と言う手もありますが、そうなると最後のルリ子先生の「直人さんは二度と帰ってこない」のセリフが白々しくなります。まあ、一応後継者に指名されたケン高岡が孤児院への資金援助を続けると言う事で納得しておけば良いんでしょうか。

ついでですから、孤児院の借金と言うか、運営費用はどれぐらいだったのだろうと思っています。タイガーマスクはメイン・イベンターであったとしても良さそうです。その傍証に当時のコチコチのメイン・イベンターであった馬場や猪木が解説者席に鎮座しています。またタイガーマスクアメリカで黄色い悪魔として売り出したスターです。

当時のプロレス人気は高かったですから、メイン・イベンターのファイト・マネーは相当なものであったはずです。その半分でも半端な額ではないと思うのですが、それでは足りないぐらいのものだったのでしょうか。足りないからタイガーマスクは虎の穴を裏切ったのですが、便法としてタイガーマスクが個人的に借金をする選択はなかったのかもチョット疑問です。

タイガーマスクが孤児院を再訪するまでに借金が積み重なったは設定としてありですが、これも良く考えれば経営的には構造的なものであり、タイガーマスクの援助が無くなれば、収入的に構造が改善されたわけではありませんから、時間とともにタイガーマスク訪問前の経営状態に逆戻りする様にも思えます。タイガーマスクの後継者に指名されたケン高岡は、この時点ではメイン・イベンターとは言えませんから、孤児院経営は再び苦境の時代に陥ったかもしれません。

まあ、そういう大人の知恵を入れてしまうと宜しくないのですが、当時的にはリアリティにこだわった部分のある作品ですから、今から思えばぐらいのツッコミです。

ランドセルとは関係ない話ばかりでしたが、タイガーマスクの最終回は途轍もなく重い話であったのを久しぶりに確認しました。