天使と女神シリーズ外伝2 アングマール戦記

アングマール戦記:高原進出(3)

マウサルム・レッサウ戦はマウサルムの苦戦が続いていた。マウサルムはキボン川とペラト川の挟まれた国。ハムノン高原の中央部に位置する大国。この国は放置していたら遠の昔に高原の覇者になっていたはずだけど、コトリとユッキーが散々足を引っ張ってそう…

アングマール戦記:高原進出(2)

これはシャウスだけを奪還しても同じことの繰り返しになるから、争奪戦にならないようにするにはハムノン高原を制圧する以外に手段がないって判断なの。高原連合軍の方は、シャウスを奪った事ですぐにグラグラしてたし。 これだったらシャウスが健在のうちに…

アングマール戦記:高原進出(1)

エレギオン通商同盟やけど、あれに加わると国民は豊かになるんよね。あのシステムはまずエレギオンに同盟国の富を集めて再分配する事になるんやけど、再分配を取り仕切ってるのがコトリとユッキー。二人とも建国以来、ずっと苦しい財政をやり繰りし倒してた…

アングマール戦記:アラッタからエレギオンに(2)

初代の主女神の死に際してユッキーも、コトリも永遠の記憶を受け継ぐ女神になったんやけど、二代目以降の主女神には本当に手を焼いた。とにかく不安定だったんだ。エレギオンの地はもともと不毛の地で、これが主女神の恵みの力でなんとか農地になってるんや…

アングマール戦記:アラッタからエレギオンに(1)

エンメルカル王の脅威が迫った時に主女神と王との間に意見の相違が出来てもたんよ。王はエンメルカルを撃退できると考えてたけど、主女神は負けると予見したのよね。主女神から聞いたのだけど。 「エンメルカルは強大過ぎる。わらわの力を以てしても勝てると…

アングマール戦記:恋人は女神

ボクは港都大学院考古学部エレギオン学科修士二年の柴川裕太。『ユウタ』って彼女からは呼ばれます。彼女の名前は立花小鳥。一つ年上でアパレル・メーカーのクレイエールに勤務されていて『コトリ』と呼ばせてもらっています。 この『コトリ』って呼ぶのは今…